破産しないために、今から始める!FXの資金管理の手順

ここでは「資金管理をしてみたいけど、何をやったらいいのかよく分からない」という方へ、FXの資金管理のやり方を説明します。

誰でもすぐに実行することができます。

思い立ったが吉日、早速今日から資金管理しましょう!

資産管理って何なの?

FXの資金管理を簡単に言うと下記になります。

  • 破産せずトレードが続けられる「お金」のルールを作る
  • ルールの範囲内でトレードをする

要するに、お金のルールを作って、それを守りましょうということですね。

どれだけ勝率の高いトレード手法を使っていたとしても、資金管理をいいかげんにしている人は、ある日突然破産します。「昨日まで億トレーダーだった人が、今日は借金まみれ」そんな恐ろしいことがトレードの世界では実際に起こります。「FX 破産」などで検索すれば、生々しい話がいくらでも見つかります。

そんな恐ろしい目に遭わないためのノウハウが「資金管理」です。

3つの破産タイプ

ひと言で破産といっても、FXには3つの破産タイプがあります。

  • A:一発退場
    一度に全ての資金が飛んでしまうケースです。
  • B:連敗で退場
    負けトレードが数回連続することで急激に資金が無くなるケースです。
  • C:じわじわ退場
    じわじわと資金を溶かしていくケースです。

この3つは原因が異なります。それぞれに対して適切な資金管理を漏れなく行います。

では具体的に対策していきます。

①一発退場を防ぐ資金管理

一発退場になる原因はシンプルです。「全資金をリスクにさらしているから」です。

  • 「損切り注文を入れていない」
  • 「余力いっぱいのロット数でトレードしている」
  • 「相場変動が大きい指標前や週末にポジションを持ち越している」

これでは、相場が不利な方向へ動いた時に一発退場となって当然です。対策は以下のとおり。特に難しいものはありません。

損切注文を必ず入れる

エントリーしたら必ず損切注文を入れましょう

以前私は、これを怠ったために強烈に痛い目に合った経験があります。

それまで大きな損を出した経験が無かった私は、相場を甘く見ていました。少しあわただしい時にエントリーして、「損切注文は後で入れればいいや。」と軽く考えてPCから離れました。数時間後に再びチャートチェックすると、「あれ?なんだか見慣れないチャートだな。」と違和感を覚えました。相場が急落したために、エントリー時とはチャートの形が全く変わってしまっていたのです。

そして次の瞬間私は青ざめました。ポジションの評価損益はマイナス●●●●万円(大きな家が建ちます)。

「ごめんなさい。ごめんなさい。」

私は何かに謝りました、が無駄でした。そのポジションを自分で決済する勇気もなく、最終的には強制決済でそれまで頑張って増やした残高は全て消し飛びました。

ずいぶん年数が経った今でも「あの時損切注文さえ入れておけば」思うことがあります。そして何より、あの時の恐怖を忘れることはないでしょう。

とにかく、エントリー後は最優先で損切注文を入れましょう

トレードを分散する

資金を一極集中するのは避けましょう。複数の通貨ペアでトレードする、同じ通貨ならば時間をずらして何回かに分けてエントリーするなどして、資金を分散させることで、一度に全てロスカットになるリスクを軽減することができます。

また、資金余力いっぱいまでトレードせず、常に余力を残しておきましょう。例えば私は複数のポジションを同時に保有する場合は、もし全てのエントリーが同時にロスカットになっても損失が資金の10%以内に収まるように余力を残してトレードしています。

指標前・週末はポジションを決済する

重要な経済指標で相場が大きく変動する可能性がある場合や、週末などの休場日で値が飛ぶ場合には、事前にポジションを決済しておきましょう。もしくは、最も不利な方向に相場が動いたとしても問題ない程度までポジションを軽くしておきましょう。

②連敗での破産を防ぐ資金管理

連敗で退場になる原因は、「リスクの見積もりが甘いから」です。

FXは毎回のトレードで100%勝つことはできません。勝ったり負けたりを繰り返しながらトータルでプラスに持っていくのがFXの本質的な勝ち方です。

その過程では負けが続くときもあります。例えば、勝率50%の手法でトレードした場合、4連敗する確率は約6.3%、5連敗は約3.1%です。このくらいは簡単に起こり得る確率です。運悪く負けが続いた場合に、1回1回の損失額が大きいと、一気に資金が無くなって退場という事態になります。

連敗での退場を防ぐには、1回のトレードの損失額を小さく制限することです。

許容損失額は資金の2%以内にする

1回のトレードの損失額(許容損失額)は資金の2%以内に制限しましょう。

例えば資金が100万円の人なら、1回のトレードでの損失を2万円以内にするという意味です。資金が50万円の人なら許容損失額は1万円です。表にすると下の通りです。

資金 許容損失額(2%)
100万円 2万円
50万円 1万円
30万円 6千円
20万円 4千円
10万円 2千円

↑俗に「2%ルール」と呼ばれるものです。初めて2%ルールを知った方は思ったよりも許容損失額が小さいと感じたのではないでしょうか?しかし2%という小さな数字でも、トレード手法や成績によっては破産する可能性はあります。破産リスクをできるだけ抑えつつ、資産を増やしていくためのギリギリのラインが2%なのです。

損失額は、次に説明するように、エントリー時にポジションサイズでコントロールします。

ポジションサイズの計算方法

許容損失額からポジションサイズを計算するには、下図の計算式を用います。

ポジションサイズの計算方法

↑この式に値を入れれば全ての通貨ペアでポジションサイズを計算することができます。

計算例をいくつか示します。

<ポジションサイズの計算例>

資金100万円でドル円をトレードする場合
(損切幅は20pipsとする)
許容損失額=1,000,000万円×2%=20,000円
ポジションサイズ=20,000円÷20pips×100÷1=100,000通貨
資金50万円でEURUSDをトレードする場合
(損切幅は30pips、USDJPYレートを107.000とする)
許容損失額=500,000円×2%=10,000円
ポジションサイズ=10,000円÷30pips×10000÷107.000=31,152通貨
資金30万円でEURGBPをトレードする場合
(損切幅は25pips、GBPJPYレートを140.100とする)
許容損失額=300,000万円×2%=6,000円
ポジションサイズ=6,000円÷25pips×10000÷140.100=17,130通貨

新規エントリー時には、上の例を参考にして損失額が資金の2%に収まるようにポジションサイズを計算しましょう。

めんどくさいですか?

そんな方には、「損益やロット数を自動計算してワンクリック発注するMT4ツール」もあります。

③じわじわ退場を防ぐ資金管理

じわじわ退場の原因は「トレードスキル不足」です。

このタイプで破産するトレーダーは、上で説明した日ごろの資金管理はある程度できてるため、いきなり破産することはありません。しかし、トレード力が不足しているため資金を徐々に減らしていき最終的にゼロとなってしまいます。

これに対する根本的な対策は「トレードスキルを上げる」しかありません。

資金管理ではトレードスキルを上げることはできませんので、スキル上げるサポートを行います。

やることは「資金を分割する」ことです。

資金を5分割する

全資金はあらかじめ5分割しておきましょう。

5分割したうちの1つの資金だけを使ってトレードし、残りの4つはトレードの口座とは別のところに切り離しておき、一つ目の資金がなくなってから次の資金を投入します。

全資金を分割しておくことで、疑似的に破産がどういうものかを経験することができ、またやり直しの復活チャンスも得られます。5回のチャンスの間に資金管理とトレードスキルを身に着けようという狙いです。

一般的には、個人トレーダーの9割は負けているといわれています。初心者のうちは資金を飛ばしてしまうことを前提として考えた方が良いでしょう。

何より、5回の各タイミングで気持ちをリセットすることができます。破産した原因を分析したり、トレードのやり方を修正したりするきっかけにつながります。全資金でトレードしていたらなかなか冷静にトレードを振り返ることができません。

資金No. 分割の意味
資金1 トレード初心者はトレード手法に注目しがちで、資金管理を怠って資金が無くなるケースがとても多いです。資金管理の重要性を認識するための、ある意味捨て石の資金です。
資金2 資金1を飛ばして、資金管理の重要性を認識した後のための資金です。資金管理をしっかり行っても、トレードスキルが足りずにこの資金も無くなる場合が多いでしょう。トレードスキルが上がるまで、無くなる可能性もある資金です。
資金3 このあたりから、トレードスキルが備わってきて、資金を何とかプラマイゼロで維持できるようにしたところです。
資金4 資金3を飛ばした時のための予備です。すでに3回破産しています。破産の原因を振り返ってください。破産の対策を立てるまでは手を付けない方が良いです。
資金5 最後の予備資金です。これも飛ばしたらトレードは向いてないとあきらめましょう。

↑分割した資金の意味です。各資金がなくなってしまった時には、その原因を分析して対策を立ててから次の資金に手を付けます。

まとめ

この記事では、FXの資金管理の方法を説明しました。

資金管理の一つ一つはそれほど難しくはないのですが、継続するのはなかなか意思がいりますね。

そんな時には、この記事にある私が経験した痛い目(致命傷?)を想像してみてください。

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