MT4 複数のチャートでラインを同期するインジケーター(Mi_Synchronizer)
ラインなどのオブジェクトをリアルタイムに別のチャートに同期(シンクロ)するインジケーターを作りました。
もちろんライン以外のオブジェクト(四角形やフィボナッチ・リトレースメントなど)にも対応済みです!
2020年12月10日バージョンアップ(v03)
バージョンアップしました。オブジェクトの選択状態の同期をパラメータで指定できるように改良しました。特定手順で操作した場合に同期処理が行われないバグを解消しました。
オブジェクトを他チャートに同期
このインジケーターは、手動で作成したオブジェクトをリアルタイムに他のチャートに同期します。移動・編集・削除ももちろん同期されます。その様子をざっと動画にしました。(1分22秒)
↑オブジェクトの生成や、削除がリアルタイムに他のチャートにも反映されます。
補足:同期対象について
同期させたいチャート全てに本インジケーター(Mi_Synchronizer)を適用してご利用ください。本インジケーターが適用されていないチャートには同期処理は行われません。また、動作干渉防止のため、他者製インジにより生成されたオブジェクトは原則として同期処理を行いません。
特徴
対象オブジェクトは24種。
同期できるオブジェクトの種類は全部で24種類。MT4の「挿入」メニューにあるオブジェクトを全て網羅しています。
分類 | オブジェクトの種類 |
---|---|
ライン | 垂直線、水平線、トレンドライン、角度によるトレンドライン |
チャネル | フィボナッチ、線形回帰、平行チャネル、標準偏差 |
ギャン | ギャンライン、ギャンファン、ギャングリッド |
フィボナッチ | リトレースメント、タイムゾーン、ファン、アーク、エクスパンション |
図形 | 長方形、三角形、楕円形 |
矢印類 | 全て |
その他 | アンドリューズ・ピッチフォーク、サイクルライン、テキスト、テキストラベル |
↑オブジェクトの種類ごとに同期させるかどうかを指定できます。
みながちのインジと連動
本インジケーターは、「ショートカットキーでラインを引くインジ(Mi_KeyToDraw)」や、「時間足ごとにラインのスタイルを矯正するインジ(Mi_LineStyle)」と連動するようにプログラムしてあります。
インジを併用することで、
- ショートカットキーでラインを引く(Mi_KeyToDraw)
- ラインの色を時間足ごとに矯正(Mi_LinStyle)
- 他のチャートに同期(Mi_Synchronizer)←本インジ
といった一連の流れをスムーズに行えます。
対応バージョンについて
Mi_KeyToDrawはバージョンv09以降、Mi_LineStyleはバージョンv04以降を使用してください。それ以前のバージョンでは連動しません。
ご注意:非対応インジ
「下位足のラインを非表示にするインジケーター(Mi_LineHide)」は、本インジケーターとは併用できません。
使い方
使い方は簡単。まずは①同期させたいチャート全てにMi_Synchronizerを適用します。②あとは通常通りラインなどを引いたり移動させたりするだけです。
↑上図の場合では4つのチャート全てにMi_Synchronizerを適用して4つのチャートを同期しています。
設定パラメータ
設定パラメータは下図の通り。オブジェクトは、全時間足へ同期生成するか、下位足のみへ同期生成するかを選択できます。(オブジェクトの編集や削除は常に全時間足に同期されます。)
↑設定項目はできるだけ単純にしました。
ダウンロード
このインジケーターは下記から入手できます。
Trial
Mi_Synchronizer【試用版】
試用版はUSDJPYで使えます(無料)
Standard
Mi_Synchronizer【標準版】
標準版は通貨ペアの制限なし(ゴゴジャンで販売中)
インジケータのインストール方法が分からない人は「MT4にインジケーターを入れる方法(初心者向け)」を参照してください。
バージョンアップ履歴
更新日 | Ver. | 概要 |
---|---|---|
2020年12月10日 | v03 | ・オブジェクトの選択状態の同期をパラメータで指定できるように改良 ・特定手順の操作時に同期処理が行われないバグを解消 |
2020年10月16日 | v02 | 不具合修正(設定パラメータで同期を無効にしても同期されてしまう不具合を解消) |
2020年6月28日 | v01 | リリース |
まとめ
複数のチャート間でラインを同期するインジケーターを紹介しました。
設定パラメータもシンプルにして、できるだけ簡単に導入できるインジに仕上げました。
チャートを何枚か並べてマルチタイムフレーム分析するトレードスタイルの方には便利だと思います。一度お試し下さい。
フィボナッチに独自でパラメータを追加している場合、
同期した別の時間足には独自のパラーメータが反映されません。
(デフォルトの数値で表示されてしまいます。)
もし可能ならパラメータも反映してほしいのですが、
MT4の使用として難しいかんじでしょうか?
nanaさんへ
コメントありがとうございます。
私の方で動作確認してみましたが、独自のパラメータ(80.0や200.0などのレベルライン)を追加した場合にも他のチャートに正常に反映されました。
nanaさんの使用状況がわかればもう少し詳しく調べることができますので、下記3つ教えていただけませんでしょうか。
1.フィボナッチとは、フィボナッチ・リトレースメントのことでしょうか
2.「独自のパラメータ」とは例えばどのようなパラメータでしょうか
3.どのような手順で操作を行ったときにパラメータが反映されなかったのか具体的に教えてください
お手数をおかけして申し訳ございません。どうぞよろしくお願いいたします。
ご回答ありがとうございます。
そうです、フィボナッチ・リトレースメントです。
でも、このインジケーターだけ入れて試してみたらちゃんと反映されました!
他のインジケータを少しずつ追加しながら再度試してみようと思います。
nanaさんへ
その後のご連絡ありがとうございます。
本インジ単独の場合に正常動作するということは他のインジとの相性の可能性がありそうですね。
【2020/12/10追記】
プログラムの改修作業を行っている最中に、特定操作の場合に同期処理が漏れるバグが見つかりました。nanaさんのおっしゃっていたフィボナッチのパラメータが反映されない症状はこのバグが原因かもしれません。バグは本日のバージョンアップ(v03)にて解消しましたので、お手すきの時にインジを差し替えください。ご迷惑おかけして申し訳ございません。
始めまして。いつも便利に使わせていただいています。
以下の操作を行った際に、上位足のラインが消えてしまう事象を、可能であれば修正いただけると嬉しいです。
■設定
・オブジェクトの生成:下位足のみへ同期する
■操作
1.上位足の画面でラインを引く
2.下位足の画面に切り替え、Deleteキーで誤ってラインを削除
3.Ctrl+Zでもとに戻す
4.上位足の画面は消えたまま戻らない
⇒上位足もCtrl+Zで戻って欲しい
⇒もしくは、上位足で引いて同期されたラインが下位足に切り替えた際に選択状態になっているので、誤削除してしまわないように下位足では非選択状態になるようにして欲しい
恐れ入りますがご確認のほどよろしくお願いいたします。
Kさんへ
ご利用いただきましてありがとうございます。
また、ご指摘の事象についても理解致しました。ご記載いただいた2つの方法につきましてそれぞれ回答させていただきます。
・「上位足もCtrl+Zで戻って欲しい」という方法について → MT4のインジケータープログラムではCtrl+Zによるラインの変化を感知できないため、この方法はMT4の仕様上実現できません。
・「下位足では非選択状態になるように」という方法について → 現状の仕様では選択状態も他のチャートに同期するようにしています。次回バージョンアップにて、選択状態を他のチャートに同期するかどうかを設定パラメータにて指定できるように致します。
プログラムの改修が終わるまでしばらくお待ちくださいませ。
【2012/12/10追記】
バージョンアップ(v03)しました。設定パラメータにて選択状態を他のチャートに同期するかどうかを指定できますので、その設定をfalseにすれば選択状態の同期を切ることができます。
管理人様
ご確認及び迅速なご対応ありがとうございます!
早速バージョンアップして設定させていただきました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Kさんへ
ご連絡ありがとうございます。
こちらこそ今後ともどうぞ宜しくお願い致します。