MT4 ラインの表示時間足を自動でセットするインジケーター（Mi_VTSelector）
ラインの表示時間足を自動でセットするインジケータを作りました。主に、下位時間足で引いたラインを上位足では自動で非表示にするために作ったインジケーターです。
2024年4月22日バージョンアップ(v04)
バージョンアップしました。別インジのMi_Synchronizerと連動できるようになりました。
下位足で引いたラインがごちゃごちゃになっていませんか？
１枚のチャートでマルチタイムフレーム分析する場合によくありがちなのですが、下位足で引いたラインが上位足で邪魔になることがあります。
例えばデイトレードをしている時を思い浮かべてみてください。5分足や15分足でいろいろラインを引いた後に、
「そういえば日足はどうなってるかな？」
と思って日足チャートに切替えてみると、、、ひどいありさまです（下図）。
↑下位時間足（分足チャート）で引いたラインがごっちゃごちゃ。ラインに埋もれてローソクも見にくいし、どのラインが重要なのかさっぱり分からなくなってしまいます。
誰でも一度は似たような経験があるのではないでしょうか。
ラインなどのオブジェクトは表示する時間足を指定できる
MT4ではラインなどのオブジェクトはプロパティで表示する時間足を指定できます。
←オブジェクトのプロパティの「表示選択」タブの中に表示時間足を指定するチェックボックスがあります。デフォルトは「全ての時間足に表示」にチェックが入っています。
↑意外と気付かなかったり、忘れられてしまっている機能です。このチェックボックスにチェックを入れれば上位足でラインがごちゃごちゃになる問題は解決ですね！
でも「いちいちライン一本一本にそんな設定してられない。」というのが本音です。というわけで作ったのが、表示時間足を自動でセットするインジケーター（Mi_VTSelector）です。
Mi_VTSelectorは表示時間足を自動でセットします
Mi_VTSelectorは、ライン生成時にそのラインの表示時間足を自動でセットします。基本的にはラインを生成した時間足以下の時間足でラインを表示するようにセットしますが、細かなルールは設定パラメータにてカスタマイズすることもできます。
↑上図は４時間足チャートでラインを引いた時の例。4時間足以下の時間足には自動でチェックで入り、日足以上の上位足は未チェックで非表示となります。
ラインを引くたびにこの表示時間足の設定を自動で行います。もう上位足にチャートを切替えたときにラインがごちゃごちゃになる心配はありません！
全ての手動オブジェクトに対応！
Mi_VTSelectorは全ての手動生成オブジェクトに対応しています。またオブジェクトの種類ごとに処理するかどうかを指定できます。
| 分類 | 対応オブジェクト |
|---|---|
| ライン | 【全種類に対応】 ・垂直線 ・水平線 ・トレンドライン ・角度によるトレンドライン |
| チャネル | 【全種類に対応】 ・フィボナッチ ・線形回帰 ・平行チャネル ・標準偏差 |
| ギャン | 【全種類に対応】 ・ギャンライン ・ギャンファン ・ギャングリッド |
| フィボナッチ | 【全種類に対応】 ・リトレースメント ・タイムゾーン ・ファン ・アーク ・エクスパンション |
| 図形 | 【全種類に対応】 ・長方形 ・三角形 ・楕円形 |
| 矢印類 | 【全種類に対応】 ・サムズ アップ ・サムズ ダウン ・上向き矢印 ・下向き矢印 ・ストップサイン ・チェックサイン ほか |
| その他 | ・アンドリューズ ピッチフォーク ・サイクルライン ・テキスト ・テキストラベル |
補足：Mi_KeyToDrawとの連動
別インジMi_KeyToDrawで描画したオブジェクトを処理対象としたい場合には、設定パラメータの「対象オブジェクトの名前」にMi_KeyToDrawと記入下さい。
設定項目
設定項目は以下の通りです。ルールを微調整できるようにパラメータをずらっと用意していますが、ほとんどの場合はデフォルト設定のまま何も変更しなくても使えます。対象オブジェクトは必要に応じて変更してください。
デフォルト設定は、オブジェクトを生成した時間足以下で表示（上位時間足では非表示）するルールにしてあります。
↑似たようなパラメータが続くので図は途中で割愛しています。対象オブジェクトだけはお好みで変更してもいいかもですね。
ダウンロード
このインジケーターは下記から入手できます。
- Mi_VTSelector【お試し版】お試し版はUSDJPYで使えます（無料）
インジケータのインストール方法が分からない人は「MT4にインジケーターを入れる方法(初心者向け)」を参照してください。
バージョンアップ履歴
| 更新日 | Ver. | 概要 |
|---|---|---|
| 2024年4月22日 | v04 | Mi_Synchronizerと連動するように改良 |
| 2024年1月20日 | v03 | 非公開バージョン（テスト用） |
| 2021年5月17日 | v02 | 対象オブジェクトを拡充（手動生成オブジェクトを全網羅） |
| 2021年5月4日 | v01 | リリース |
まとめ
ラインなどのオブジェクトの表示時間足を自動でセットするインジケーター（Mi_VTSelector）を紹介しました。
ちなみに、VTはVisible Timeframesの頭文字から取っています。
１枚のチャートでマルチタイムフレーム分析しながらトレードする方は一度お試し下さい。
お世話になります。
Mi_LineHideからMi_VTSelectorへの移行に着手したのですが
Mi_KeyToDrawで描画したオブジェクトに
Mi_VTSelectorの機能が適用されないので、移行を中断しております。
取扱説明書には
「他のインジケーターにより生成されたオブジェクトには
本インジケーターが機能しない場合があります。」とありますが
Mi_KeyToDrawで描画したオブジェクトには適用するよう
対応していただけないでしょうか。
フィボナッチトレーダーさんへ
ご利用ありがとうございます。設定パラメータの「対象オブジェクトの名前」の名前1～名前5のどれかに「Mi_KeyToDraw」と記入していただくとMi_KeyToDrawで描画したオブジェクトにも処理が適用されますのでどうぞお試しください。
お世話になります。
「対象オブジェクトの名前」に「Mi_KeyToDraw」と記入することで
Mi_KeyToDrawで描画したオブジェクトにも処理が適用されることを確認しました。
いつもありがとうございます。
フィボナッチトレーダーさんへ
ご確認いただきりがとうございます。お手数をおかけしてしまいました。取説にMi_KeyToDrawとの連動方法を書いておくべきでした。次回の改訂時に追記しておきます。
お世話になります。
以前無料でv01を受け取ってからずっと使っていたのですが、気づいたらどの時間軸で引いても表示選択が全ての時間足でしかチェックされなくなっておりました。他のインジを全て外した場合でも同様です。
自分なりに調べてみた結果、新しいmt4をダウンロードした直後にインジを入れたら機能するのですが、一度でも口座にログインするとその後一切機能しなくなるようです。
お手数ですが、何か分かることがあれば教えていただけると幸いです
またv02ではオブジェクトの追加のみでその他の変更はなしでしょうか？
v02で何の問題もなく使えるなら購入したいとおもっております。
たけすさんへ
コメントありがとうございます。
すでに確認済みかもしれないのですが、Mi_VTSelectorの設定パラメータが無効にセットされていたり、Mi_VTSelectorが一つのチャートにダブって適用されていたりといったことがないようにご確認ください。
それでもうまく動かない場合は、原因がよくわからないのですがMT4の仕様変更でプログラムが動作しなくなることがまれにありますのでそれかもしれません。
また、v02はオブジェクトの拡充とプログラムの整理（ソースコードをきれいに整理して書き直す作業）をしてあります。v02はいくつかのFX業者のMT4で私自身も使用していますが問題なく動作しています。