MT4 MAの期間や時間足をサクサク切替えるインジケーター(Mi_MAChanger)

移動平均線(MA)は、マルチタイムフレーム分析や数多くのトレード手法で使用されます。

出番の多い指標であるがゆえに、それぞれの手法に応じて適切な移動平均線のパラメータも様々。パラメータを変更するのもなかなか骨が折れます。

ということで、移動平均線のパラメーター(時間足・期間・シフト移動)を簡単に切り替えられるインジケーター『Mi_MAChanger』を作りました。

2023年6月11日バージョンアップ(v11)

バージョンアップしました。「現在の時間足の〇個上」のようにMAの時間足を指定できるようになりました。操作パネルのサイズを変更できるようなりました。

移動平均線の最適パラメータは?

移動平均線の最適パラメータっていくつでしょうか?私が思うに、最適パラメータには、大きく分けて下の二つの考え方があります。

アプローチ 説明
一般値 一般的に使用されることが多いパラメータの値。(例:200移動平均など)
フィッティング値 その時点のチャートの動きに最適化(フィッティング)されたパラメータ値。

よく使われるパラメータは一般値ですが、以前の記事で書きましたが、実際のトレードではフィッティング値も有用であると私は思います。(誰も教えてくれなかった!グランビルの法則の本当の仕組みとトレードへの応用方法

でも、MAのパラメータを色々変更して試行錯誤するのはなかなか面倒です(実体験)。ということで作ったのが本インジです。

どんなインジケーター?

このインジケーターは、移動平均線の「時間足」「期間」「シフト移動」のパラメータ値を簡単に変更できます。概要がサクッと分かる短い動画を用意しました。(1分24秒)

↑ほんとにザクザクと気持ちよくMAの調節ができます。使い込むとMAが得意になりますよ。

機能

このインジケーターは、MAを使ったチャート分析に便利な以下の機能を備えています。

①ワンクリックで表示/非表示を切り替え

ワンクリックで移動平均線の表示/非表示を切り替えることができます。

移動平均線の表示/非表示をワンクリックで切替え

↑表示/非表示を切り替えた様子。右下に表示されているラベルの■の部分をクリックするとON/OFF切り替えができます。(バージョンv09よりショートカットキーでON/OFFすることもできます。)

②MAの「時間足」「期間」「シフト移動」をカンタン切り替え

操作パネルから、MAの「時間足」「期間」「シフト移動」を簡単に切り替えたり値を変更したりすることができます。

MAの時間足や期間などを簡単に切り替え

↑パネル上段の時間足のボタンを押すと移動平均線の時間足が切り替わります。例えば5分足チャートを見ている時に「1時間足チャートの50期間はどうなってるかな?」と気になったら、チャートを切替える必要なく移動平均線の時間足だけを切り替えることができます。

パネルの下段では、移動平均線の期間とシフト移動量を変更できます。その時の相場の動きに合わせてパラメータを調節することで、相場のリズムやエントリーのタイミングなどに気付くことができます。

N個上の時間足のMAという指定も可能!【v11にて追加】

MAの時間足指定方法には、「H1」のように時間足を直接指定したり「現在の時間足」に追従させたりする他にも、「現在のチャートの時間足のN〇個上の時間足」といった指定も可能です。チャートの時間足を頻繁に切り替えるスタイルの方は、MAの時間足を切り替える手間を減らすことができます。

③現在レートとMAの上下関係を矢印で表示

バージョンアップ(v04)にて追加。現在レートがMAより上にあるか、下にあるかを矢印で表示します。

現在レートとMAの位置関係を矢印で表示

↑相場が強気なのか弱気なのかの目安にしたり、矢印の変化でエントリータイミングを取ったりなどに使えます。

補足:複数表示もできます。

Mi_MAChangerをチャートに複数適用すれば、複数本の移動平均線を表示できます。

複数の移動平均線表示も可能

↑例えば3本適用した時の様子です。時間足を変えた移動平均線を何本か表示させてマルチタイムフレーム的なチャート分析ができます。また、トレード手法をいくつも持っている人は、Mi_MAChangerを必要なだけセットしておいて、手法ごとに表示/非表示を切り替えるという使い方もできます。本数に上限はありませんので10本でも20本でも表示することができます。

複数使用時の注意

複数使用時は、設定パラメーターにある「ラインID」をそれぞれ異なる番号にしてください。複数使用時のインジ同士の干渉防止のためです。番号はダブりさえしなければ適当な値でOKです。

設定項目

設定項目は以下の通りです。ショートカットキーは「なし」になっていますのでお好みのキーに変更してください。また同じチャートでMi_MAChangerを複数使用する場合は、「インジID」をダブらない値にしてください。

設定パラメータ

ダウンロード

このインジケーターは下記から入手できます。

  • Mi_MAChanger【お試し版】お試し版はUSDJPYで使えます(無料)
  • [PR]Mi_MAChanger【製品版】製品版は通貨ペアの制限なし(ゴゴジャンで販売中)ゴゴジャンで見るMA(移動平均線)の時間足や期間をかんたんに切り替えられるインジケーター | GogoJungle

インジケータのインストール方法が分からない人は「MT4にインジケーターを入れる方法(初心者向け)」を参照してください。

バージョンアップ履歴

更新日 Ver. 概要
2023年6月11日 v11 MAの時間足を「現在の時間足のN個上の時間足」のように指定できるように改良。操作パネルのサイズを変更できるように改良。操作パネルの位置を若干調整。設定パラメータの整理。その他細かなプログラムの改善を実施。
2023年2月10日 v10 MAのシフト移動量をラベルの記載に追加。その他プログラムの効率化など細かな改善を実施。
2021年7月1日 v09 ショートカットキーによるON/OFF切替機能を追加。MAの適用価格を指定するパラメータを追加。
2021年6月25日 v08 「シフト移動」に対応。内部処理の改善(エラー回避等)
2021年3月22日 v07 レイアウトが崩れ調整用のパラメータを追加
2020年11月27日 v06 MAのラインが途中で途切れる症状を解消。同時適用数の上限を撤廃。設定パラメータを整理。使用感向上のため細かな処理の改善。
2020年6月29日 v05 MAのライン更新時の処理を改善
2019年11月13日 v04 MAのリセット機能(ボタン)を追加
現在レートとMAの上下関係を示す矢印を追加
ラベル表示位置に「左上」「左下」を追加
設定パラメータに初期値などを追加
2019年11月2日 v03 マウスオーバー時にツールチップが表示されない不具合を修正
チャート切替え時にMAの表示/非表示状態が保持されない不具合を修正
2019年11月1日 v02 移動平均線の種類を2種類から4種類(SMA、EMA、MMA、WMA)に変更
ボタンの配置を微調整
2019年10月22日 v01 リリース

まとめ

パラメーター変更が簡単にできる移動平均線のインジケーターを紹介しました。

移動平均線のパラメーターをその時の相場に合わせて柔軟に変えると、トレードチャンスが見つかることも多いですよ。

例えばグランビルの法則を使うときは、移動平均線の期間の設定がすごく重要です。下記の記事で説明していますので合わせてお読みください。

コメント

この記事へのコメント(17 件)

  • たつさんより

    こんにちは。
    Mi_MAChangerとても重宝しています。他のインジもそうですが、とても細かな設定ができて使いやすいです。ありがとうございます。

    Mi_MAChangerと同じ仕様でボリンジャーバンド版があると嬉しいですね。
    私は短期足に上位のボリンジャーバンドを表示したいのですが、ゴチャゴチャして見にくいんですよね。
    必要なときに必要なものだけ確認できるといいですね。
    もし開発する機会があるようでしたら購入したいです。

  • 管理人ですさんより

    たつさんへ
    コメントありがとうございます。
    使いやすいと言っていただけると頑張って作った甲斐があります。ありがとうございます。
    ボリンジャーバンドはラインの本数も多くて結構ゴチャゴチャしてしまいますよね。お気持ち分かります。
    時間に余裕ができたらボリンジャー版も検討してみますね。

  • たつさんより

    管理人さんへ
    返信、とてつもなく早いですね。嬉しく思います。

    気長に少しだけ期待してお待ちしております。

  • 管理人ですさんより

    たつさんへ
    たまたまタイミングが合ったので早く返信できました^^。

  • 匿名さんより

    mt5版もお願いします!

  • 管理人ですさんより

    匿名さんへ
    コメントありがとうございます。MT5版はいずれ作ろうと思っています。気長にお待ちくださいませ。

  • サンクさんより

    お世話になっております。いろいろとインジケーターを使わせていただいているのですが、MAChangerの操作上の点でアップデートして頂けると助かる点があります。

    方法論は様々あると思いますが、システム的な都合は分かりませんので、複数案の中からどうにか実装していただけそうな案があればと思い、目的は一緒なのですがいくつか案が思い当たりました

    当方の使用目的としては、一般的な短期・中期・長期のMAを使っているのですが、エントリー前や利確目標を検討するにあたり執行足より上位時間軸の短期線が障害となっていないかや目標値の検討として位置確認をするようにしています

    そのような使用目的で、操作方法がこうあると使いやすいという点があるのですが、

    ・表示するMAの時間軸の設定項目に、「現在表示中の時間軸の一つ上の時間軸」という感じで、3つ上くらいまでの選択肢があると、チャートの時間軸を変更しても自動で任意の上位時間軸のMAに変更され、慌ててチェックや切り替え操作するような労力を減らせてありがたいです

    (そういう項目があれば、先にインジナンバーを振ってショートカットも設定し定型チャートに複数設定しておいて、ここぞというときにショートカットボタン一つでその時の執行足に対して上位のMAに妨害されていないかや、利食い目標の参考としてパッとっ表示・非表示出来て活用しやすいです)

    (大き目のモニターを使っているので、インジの操作系パネルは直近の価格がある画面右側の方にまとめて表示するように設定しているのですが、大きめのモニターの中央の下部分というのが絶妙に遠く感じまたボタンが小さく、MAの表示→パネルの表示→任意の切り替え操作等の手間に、個人的に難儀してしまいます。。)

    同様に手数が省けそうな案として、、

    ・表示の操作パネルのボタンに「下位足へ(←)」「上位足へ(→)」的な十字キーのような変更ボタンがあるだけでも、一つ一つ次はこの時間軸のボタン、、と細かくカーソルを合わせて押さずに済んで助かります

    ・TSChangeのように、ショートカットボタンで直接上下の時間軸に変更していけるような仕様でも手間が省けて助かります

    ・もしくは、KeyToDrawのようにマウスカーソル付近に操作パネルが表示されるか、TradeHistoryのようにパネルの表示座標を設定できるか、などの策でも現状の仕様に比べ操作性が向上し助かります

    ・MA表示・非表示のショートカットに、操作パネルまで連動して表示されるかの選択肢もあれば、MAを表示して・さらにパネルを表示してと二手間かからずに助かります

    長文となってしまい大変恐縮ですが、上記のような案の中で、実装可能そうなものがあればいずれか検討して頂けると、操作性が向上され今以上に本インジを活用できて有難いです

    ご一考、宜しくお願い致します

    p.s.別の面の付加案として、他者様の同系統の無料インジで便利な機能があったのですが、MTF表示の際にカクカクのステップ表示か・なだらかなスロープ表示かのオプション選択肢があると個人的に見やすく嬉しいですが、、機会があれば検討して頂けたら嬉しいです。操作性面をアップデートして頂けたらそれだけで有難い限りです。重ねて宜しくお願い致します。

  • 管理人ですさんより

    サンクさんへ
    コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
    ご要望につきまして、その背景や具体案などを詳細にご記載いただきましてありがとうございます。誤解などが生じないよう丁寧に推敲いただいたものと思います。おかげ様でご要望内容を正確に理解できました。

    操作性の改善に関係する内容ついては下記の2つを対応いたします。
    ・MAの時間足について「現在の1つ上の時間足」のように指定できるパラメータの追加を検討いたします。
    ・高解像度ディスプレイなどでもボタンが押しやすいように、操作パネルのサイズを大きくできるようにします。

    階段状のMAを滑らかなラインで表示させたいというご要望は、他の方からもいただいたことがあります。
    平滑化することでMAの流れが見やすくなるというメリットがあるのですが、下記のデメリットがあり私個人としては非推奨ですのでこのインジには実装することはないと思います。
    ・平滑化したMAは階段状のMAよりも遅れたようなラインになる。(階段の頂点をつないで平滑化するため。実際に見比べるとわかります。)
    ・平滑化したMAは値の定義があいまいなためレジスタンスラインやサポートラインとして機能しない

    それでは、前半の2点については改修したらここに追記しておきます。

    【2023/6/11追記】
    バージョンアップ(v11)しました。操作性改善の2点に対応しました。

  • サンクさんより

    管理人さん、こんばは。
    お世話になっております。

    短期間で、ご検討・対応と運んで下さり、恐縮とともに大変有り難く思います。重ねて感謝申し上げます。

    長文となってしまい申し訳ありません。

    MTF表示の平滑化の件も承知致しました。

    理人さんの言うようにメリットデ・メリットありきで、抵抗帯として直接利用する用途では正確性に欠けますよね。

    当方もMTF表示を利用し出す前に、MTF表示の方法とそれぞれの正確性を検証しましたが、

    階段上のもの・平滑化したもの・MT4デフォルトMAで上位MAにあたる数値を算出して現在足に直接表示したものを比較して、

    階段状のタイプのリアルな数値に対し、後者はそれぞれ誤差が出て、簡単に表示できる利便性は高いですが、正確性において及ばない事実は痛感しておりました。

    環境認識の視点で、上位足の流れを把握する際には見やすいという視点でした。

    こういったツールを制作している方が、現場の都合をしっかりと把握してくれていることに対して信頼性が増します。

    ーーーーーーーーーー

    加えてすみません。
    もし可能であれば次回更新する際に検討していただけたらと思ったのですが、

    「N個上、」のようなシステムが可能であれば、「一つ下」という項目も可能であれば、

    使い道として、明確にトレンドが出ている際の執行足短期線への乖離を埋めるまでの値動きで、ボリンジャーバンドの±1σの抑え・支えのような役割でつかえ有用に感じています。これもまたMAChangerのパネルからの操作で確認していました。

    多くの人に意識されるボリンジャーバンドのミドルである20SMAを短期線として利用していますが、BB自体を表示すると各時間軸にそれぞれの偏差が幾重にも存在する複雑性を考え出すと、個人的に分析を難しくしてしまうので偏差の使用をやめたもので、1つ下の短期線をその代用として使うことに実用性が高くまた単純明快と感じています。

    下位足に切り替えて確認しても良いのですが、無闇に下位足も頻繁に切り替えて気にし出すと余計なノイズまで拾ってポジションの保持をしづらくしてしまい、案の定、下位のプライスアクション起因で早仕舞いすると、トレンドは継続するというよくある事態を経験してきて、執行足のままで一つ下を短期線を逆MTF表示で1σ利用は重宝します。

    検討価値がありそうでしたら次回のついでにでも、加えていだだけたら有り難いです。

    また文章を長くしていまいすみません。

    この度のご対応ありがとうございました。
    今後とも宜しくお願い致します。

  • 管理人ですさんより

    サンクさんへ
    コメントありがとうございます。
    後半にご記載いただいた「一つ下」の設定のご要望についはこのインジに入れることはないと考えております。下位足のMAを上位足チャートで見ると正確性が落ちるため、基本的にはチャートを下位足に切り替えるのが一般的にはベターだと考えているためです。必要に応じて操作パネルでMAの時間足を切り替えてご使用ください。

  • サンクさんより

    管理人さん
    ご返答ありがとうございます。
    追記の件、今まで通り必要なときにパネルから操作しようと思います。
    ご対応ありがとうございました。
    新しいバージョン活用させていただきます。

  • サンクさんより

    お世話になります
    いつも活用させてもらっております!
    複数挿入して利用させてもらっているのですが、表示する銘柄の数や他のインジケーターとの兼ね合いなどで、下位足を表示しているときにどうも動作が鈍くなってしまうのですが、計算するローソク足の本数を限定してMAの表示幅を調節するパラメーターを追加してもらえないでしょうか?
    宜しくお願いいたします

  • 管理人ですさんより

    サンクさんへ
    コメントありがとうございます。
    このインジケーター自体の処理はもともとかなり軽いので計算するローソク本数を減らしても動作が軽くなるほどの影響はないと思いますよ。
    MT4の設定で「チャートのバー数」を減らすと計算するローソク本数を減らしたのと同等の効果を試せるのでご検討ください。5000~1万本くらいが実用的でバランスが良いと思います。
    【参考】「チャートのバー数とは

    ローソク本数で重くなるのかテストする意味で、私の普段使っているチャートで、1分足チャートでローソクを18万本表示させた状態でMAChangerを動作させましたが特に問題なく動きます。(MAChangerは3個セット、それ以外にも60個のインジをセットしています)ので、本質的にはお使いの他のインジケーターとの兼ね合いで重くなるのかなと思います。

  • サンクさんより

    ご返答ありがとうございます
    MAChangerを20個ほど入れており他の時間軸の中期線長期線を環境認識で把握しつつ、実際下位足に落とし込むと、こんな位置にあるの?とけっこうな誤差を感じることが多いので、実際に進行方向で抵抗になりそうなものは抜けるまで表示させたりしています。(抵抗帯より手前でも下値の切り上げ・上値の切り下げ等を2回以上付けてくれば抜ける力も強くなるので手前から仕込むこともありますが、そのために抵抗帯になるものが密集している領域をゾーンで把握するのに重宝しています)

    MT4のヒストリーの管理なども知ってはおりますが、もともと表示するものが多いのでデータは少な目にはしております。チャートを10枚程度開いているので、多いときは任意のチャートでは1チャートで10個近く表示させていることがあり、指標のあとに値動きが荒くなったりすると特に下位足を表示させると動きが固まってしまうようなことがよくあり、そのようなときは見たい時間軸より上げて落ち着くまで待機したりしています。
    普段使っていて挿入インジの全体の不可などは感じず問題なく動作していますが、使用状況によっては重くなってしまっていいろいろ工夫して対処してみておりました。
    管理人さんのおっしゃる通り、チャート数枚インジ数個では負荷は出てこないのですが、ご検討は難しいでしょうか?

  • 管理人ですさんより

    サンクさんへ
    ご返信ありがとうございます。
    何とかしたいというお気持ちはわかりますがこの件についてお力になれそうにありません。ごめんなさい。

  • サンクさんより

    ご返信ありがとうございます
    分かりました!ご返答ありがとうございました

  • 管理人ですさんより

    サンクさんへ
    ご理解ありがとうございます。
    本件について差し出がましいのですがアドバイス的なものがあり、もし気が向いたらお問い合わせまでご連絡ください。