MT4 シンプルなMAリボンのインジケーター(Mi_MARibbon)
ショートカットキーで表示/非表示を切り替えられるMAリボンのインジケータを作りました。
2024年9月25日バージョンアップ(v10)
バージョンアップしました。上位時間足のMARibbonを表示する場合に、MAのラインをスムージングして滑らかな曲線で表示できるようなりました。
MAリボンは視覚効果抜群
MAリボンは見た目や機能が単純で理解しやすいため、相場状況を視覚的に判断するのに優れた指標です。
その一方で、MAリボンは見た目のインパクトが強く、表示に必要な面積も広いため、他のインジと併用したりラインをいくらか引いたりすると一気にチャートがゴチャゴチャになってしまいます。
「MAリボンを使いたいけど、必要な時だけ表示させたい。」
そんな方に向けた作ったのが本インジケータ(Mi_MARibbon)です。
ショートカットキーでON/OFF切り替え
このインジケーターはボタンを押す、またはショートカットキー(初期設定はRキー)を押すと表示/非表示を切り替えられるMA Ribbonインジケーターです。
↑左が表示、右が非表示の状態です。チャートの右下に表示されているのがボタンです。シンプル操作で切替えられます。
補足:ローソクが隠れてしまう場合
ローソク足がMAリボンの背後に隠れてしまって見にくい場合には、チャートのプロパティ(チャート上で右クリック→プロパティ)で「チャートを前面に表示」にチェックを入れるとローソク足がリボンよりも手前に表示されるようになります。
MTF対応
マルチタイムフレーム(MTF)に対応。パラメータでMARibbonの時間足を指定できます。
↑5分足チャートに1時間足のMARibbonを表示した場合の例です。チャートの時間足が変わっても、常に決まった時間足のMARibbonが表示されるので目線をブレさないトレードができます。
上位足のMARibbonはスムージング可能
上位足のMARibbonは、滑らかなラインにスムージングすることができます(下図)。
↑左がスムージングしない場合、右がスムージングした場合の例です。スムージングしない場合はGMMAは階段状に表示され、スムージングした場合は滑らかな曲線に近似されます。設定パラメータでスムージングするかしないかを指定できます。
異なる時間足を組み合わせた異型MARibbonも可能
短期移動平均線と長期移動平均線はそれぞれ個別にカスタマイズすることができるため、異なる時間足のMAを組み合わせたり、SMAとEMAを組み合わせたりするなど、変則的なMARibbonを表示させることができます【バージョンv07にて対応】
↑1時間足チャートに1時間足のMAと日足のMAを組み合わせた変則的なMAリボンを表示した場合の例です。
上位時間足と下位時間足のトレンドの一時的な逆行や巡行を視覚的に把握したり、下位時間足と上位時間足のMAのゴールデンクロス・デッドクロスを把握したりするなど、独自性の高い使い方をすることもできます。
シフト移動
2本のMAはそれぞれ独立して左右にシフト移動(水平移動)させることができまず。【バージョンv08にて追加】
↑2本の移動平均線(SMA20)のうちの1本だけ右に5本シフトした時の様子です。方向を視覚化したり反転の目安にしたりするなどの使い方が考えられます。
複数使用で多角的な分析もOK
本インジケーターは、一つのチャートに複数適用できます。(下図)
↑チャートに2つ適用した例。短期・長期のリボンを表示してMA Ribbonのパーフェクトオーダーをチェックしたり、チャートの形に応じていくつかのMA Riboonを使い分けたりなど、多角的なトレード戦略が立てやすくなります。
補足
それぞれのMAリボンは、ボタンやショートカットキーで個別にON/OFFできます。
設定パラメータ
設定パラメータは以下の通りです。各パラメータの内容は、少し触っていただけばすぐに分かると思います。
補足:サブチャートにボタン配置可能
ボタンはサブチャーに配置させることもできます。サブチャートに表示させる場合はMi_BlankSubChartを併用するのがおすすめです。
ダウンロード
このインジケーターは下記から入手できます。
- Mi_MARibbon【お試し版】お試し版はEURUSDで使えます(無料)
インジケータのインストール方法が分からない人は「MT4にインジケーターを入れる方法(初心者向け)」を参照してください。
バージョンアップ履歴
更新日 | Ver. | 概要 |
---|---|---|
2024年9月25日 | v10 | 上位MAのスムージングに対応 |
2024年7月18日 | v09 | サブチャートにボタンを配置できるように改良(設定パラメータで指定) |
2023年4月29日 | v08 | MAのシフト移動に対応 |
2023年4月5日 | v07 | 短期MAと長期MAで異なる時間足を指定できるように改良 |
2021年11月10日 | v06 | MARibbonの時間足をパラメータで指定可能に改良(MTF対応) |
2021年11月5日 | v05 | ボタンによるON/OFF機能を追加。 |
2021年9月18日 | v04 | MAの適用価格を指定するパラメータを追加 |
2021年1月27日 | v03 | リボン部の太さに任意の値を設定できるように変更。 |
2021年1月27日 | v02 | リボン部のポップアップを廃止。設定パラメータの表記を変更。 |
2021年1月7日 | v01 | リリース |
まとめ
ショートカットキーで表示/非表示を切り替えられるMAリボンのインジを紹介しました。
MAリボンのようなインジは見た目が分かりやすいので相場状況の判断などに使いやすい指標かなと思います。
管理人様
現在、フリーのリボンインジケータで
1時間のリボンを15分、5分、1分チャートに表示しており、
軽くできないかと、購入を検討しています。
画像を見ると、上位足のMAがカクカクバージョンになっているようですが
これを滑らかバージョンにする選択肢をいただけないでしょうか?
計算的には厳密には違うものになってしまうのは承知しているのですが
カクカクだと下位足で見たときに直線に見えてしまったり、
自分の中でMAやリボンとして認識できないので、
1時間の20MAが、15分なら80MA、5分なら240MAなどのように
滑らかに表示される形式を選べると大変ありがたいです。
ご検討よろしくお願いいたします。
ナナさんへ
このインジでは、設定パラメータでMAの時間足と期間を自由に指定できます。
MAの時間足は、上位時間足だけでなく「現在の時間足」を指定できますので
15分足チャートチャートにセットする際に
・MAの時間足を「現在の時間足」
・MAの期間を「80」
とすれば、15分足チャートに15分足の80MA(≒1時間足の20MA)を表示できますよ。
言葉では分かりにくいので、もしもご希望であればサンプル用意しますのでお問合せへご連絡ください。
【2022/5/2追記】
現在はサンプルの提供は行っておりません。
管理人様、こんばんは
現在の足でリボンを作るのはフリーのインジケーターでも出来てます。
ただ、1時間のリボンを15分に80×240、5分に240×720、1分に1200×。。。、
更に5分のリボンを1分にも表示させているので、
合計5つのリボンインジを設定していることになります。
MTF機能のあるインジケーターなら、
1時間のリボンと5分のリボン2つ設定すれば済むはずですので、
MTF機能のあるインジケーターで滑らかMAを選択する機能があればな~と思い
リクエストしました。
(カクカクが苦手な人、いそうなのですが
MAと比べてリボンは全体的な利用者が少ないのかも。。。)
よろしければご検討お願いいたします。
ナナさんへ
ご返信ありがとうございます。
ナナさんのご要望を整理しますと、
①滑らかな上位時間のリボンを表示させたい
②セットするインジの数を減らしたい(動作軽量化)
という事ですね。
①の滑らかなリボンについては、前のコメントでもお伝えしましたとおり本インジ(Mi_MARibbon)でも可能です。
②のセットするインジの数については、このインジを使っても減らないと思います。(5つのリボンを表示させるには、本インジを5つセットする必要があります。)
もしかしたら②について「MTF機能」という名前が誤解を招いてしまったのかもしれません。
本インジのMTF機能とは、「本インジをセットしているチャートの時間とは異なる時間のリボンを表示できる」という意味であって、「他に開いているチャートとリボンを共有したり連携したりする」といった意味ではありません。
ですので、本インジでも、ナナさんが現在使っているフリーのインジと同様に、表示させるリボンの総数だけインジをセットする必要があります。
(ご参考までにですが、本インジは処理負荷は小さいので5つセットしたぐらいでは全然重くなりませんよ)
話は変わって、MAはカクカク派と滑らか派はどちらもいらっしゃいますね。私は以前は滑らか派でしたが、最近はカクカク派です。どちらもメリットデメリットがあるので、手法に応じて使い分ければよいのかなと思っています。
>本インジを5つセットする必要があります
そうなんですね…!
MTF機能のあるMAが、1時間の20MAを下位足に表示させていたので、
MTF機能=1時間のリボンを下位足にも表示させる、だと思っていました。
勘違いしていました。
>本インジは処理負荷は小さいので5つセットしたぐらいでは全然重くなりませんよ
インジケーターの重い軽いの原因がいまいちわかってないのですが、
たくさんインジケーターを追加していても、
非表示になっていれば重さには影響ないのでしょうか。
つまり、15分に1時間のリボン、5分に1時間のリボン、1分に1時間のリボン、
…と複数追加していたとしても、
それぞれ、15分は15分だけに表示、5分は5分だけに表示させておけば、
表示させていない時間足ではほかのインジケーターのサイズは特に影響ない、のでしょうか?
ナナさんへ
コメントありがとうございます。
インジが重い原因はプログラムの中身を見ないと分からないことが多いので何とも言えませんが、お使いのフリーのインジが重いのであれば試しに別のフリーインジを入れてみるとナナさんご自身の判断材料が増えると思いますよ。
愛用させていただいております。
一点要望がありまして、リボン部分のみを背景として表示させることは可能でしょうか?
今まではインジの順番を入れ替えることで対応していましたが、練習ソフト上でどうしても全面にでてきてしまいます。
そのソフトの仕様上インジケータのパラメータから背景表示に指定する必要があるようでして。
モンクさんへ
ご利用ありがとうございます。
ご要望いただいた重なり順についてですが残念ながらMARibbonのプログラム改修では解決できない事象です。
少し遠回りになりますがMT4の重なり順の仕様をご説明します。
MT4ではチャート上での描画物の重なり順は下記のように決められています(①が奥、③が前面)。
①背景として表示されている四角形、水平線、トレンドライン、テキスト、矢印、などの「オブジェクト」と呼ばれる描画物
②移動平均線や平均足などインジケーターにより描画されたグラフィック(←これらはオブジェクトではありません)
③背景として表示されていないオブジェクト
(話をシンプルにするために上記はローソクを除外していますが、ローソクは「チャートを前面に表示」のプロパティ設定により「①と②の間」もしくは「①よりも前面」のどちらかの重なり順になります。)
MARibbonが表示しているMAやリボンは上記の②に該当します。
おそらくモンクさんがお使いの練習ソフトで奥に重なる描画物は①に該当する「背景として表示されているオブジェクト」だと思われます。
ですので、練習ソフトが前面に来るようにするには練習ソフトが描画しているオブジェクトを「背景として表示しない」ようにするのが唯一の方法です。
練習ソフトの制作者の方にオブジェクトの背景として表示をしないように改修してもらえば、重なり順は解決すると思います。でも、あえて背景として表示させているのであれば解消方法はなしとなります。その場合はMARibbonのリボン部dottで表示させて、奥のオブジェクトを透かして見る方法が妥協案です。