わりと使えるかも。環境認識のちょいテク
この記事では相場の環境認識のちょっとしたテクニック(ちょいテク)を紹介します。
過剰な期待は持たずにお読みくださいませ。
では、いざ!
よく見かける環境認識の図
下のような図を使った環境認識(テクニカル分析)の説明ってよく見かけますよね。
↑ラインで相場の動きを模擬して、「ここでダブルボトムがでて、ネックラインを越えてトレンド転換して、、、」といった感じの説明です。
これ系の説明は実に分かりやすくて「実戦でもこの通りにやれば勝てる!」ような気にさせてくれます。
ところがいざ実際のチャートでやってみると、「あれ?何だかよく分からんぞ!?」そう感じたことがある人も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめの「ちょいテク」を以下で説明します。
環境認識のちょいテク
さて、上のような分析を実際のチャートでやってみます。下図は2020年2月15日のドル円4時間足です。
↑何もラインを引いていない素のチャートです。
これに波の動きをラインで引いてみます。
↑こんな感じになりました。黄色が4時間足レベルの波で、青が1時間足レベルの波を示しているつもりです。(あくまで私の感覚)
この図で環境認識してみると、、、「うん、まぁ何となくわかるよ。」といった感じでしょうか。
でもいざ「買いますか?売りますか?」と問われたら「う~ん」と迷ってしまいそうです。
実際のチャートで環境認識してみると結構迷うものです。
そんなときには「ちょいテク」を使っちゃいます!
↑ジャーン!もったいぶった「ちょいテク」とは、ズバリ「ローソク足を消す」です。この図は先ほどのチャートからローソク足を消したものです。
重要な情報であるローソク足を消してしまうという逆転の発想です。
さて、この図をじっくり見てください。トリプルトップ、ダブルボトム、三尊天井、ダウトレンドなどが丸わかりです。現在の相場環境がより分かりやすくなったのではないでしょうか。
ここでは相場解説をしませんが、私はこの図から、売買方向、エントリーポイント、利確・損切の位置などのトレードプランが明確に立てられます。
ローソク足を消して情報を単純化することで、状況を明確化することと強制的に迷えなくするというのがこのちょいテクの狙いですね。
補足:でもやっぱりローソク足は大事
ローソク足はチャート内で最も重要な情報であると私は考えています。いろいろな相場分析にローソク足は欠かせません。
しかしながら、相場の全体的な状況を把握する環境認識においては、ローソク足は少し「情報過多」な一面もあります。細かいヒゲが気になって視野が狭くなってしまったり、ノイズのようなローソク足の判断に迷ったり、、、。そういった迷いを防止しようというのがこのちょいテクの発想です。
ただし、ローソク足から必要なラインを的確に抜き出すことが大前提です。はい。
ローソク足の消し方
MT4の場合のローソク足の消し方を説明します。
MT4ではチャートのプロパティ設定(チャート上で右クリック→プロパティ)からローソク足を消すことができます。
↑赤い矢印で示した5項目の色を「None」にするとローソク足を消すことができます。
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上記の設定を毎回行うのは面倒ですのでインジ化しました。→「MT4 ローソク足を消すインジケーター(ON/OFF切り替え)(Mi_CandleHide)」
まとめ
今回は、環境認識の際に「ローソク足を消す」というちょっとしたテクニックを紹介しました。
ご興味を持った方は、ご自身のチャートでローソク足を消してみてください。きっと新しい発見があると思いますよ。
最後に、今回の説明に使った図を3つ並べておきます。参考まで。
それでは、良いFXトレードを!
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