MT4 ヒゲで損切されたり、利確に数ミリ届かない原因はこれかも?

「ヒゲでストップ狩りされた、、、」

「利確まであと1ミリ届かなかった、、、、」

だれでも一度はそういったくやしい経験があると思います。

でも頻繁にそういう目に遭っている人は、もしかしたらMT4のチャートの仕様に慣れていないのかもしれません。

あとちょっとだったのに、、、

「あとちょっとだったのに。」ということありますよね。例えば下図のようなケースのことです。

ヒゲでス損切や利確にミリ届かずの例

↑ショートでエントリーして、ヒゲで損切ラインにかかってしまったり、利確ラインまであと数ミリ届かなかったりといった感じです。

こういったことが頻繁に起こる人は、MT4のチャートがBidレートのチャートであるということに気を付けると良いかもしれません。

どういうことか次に説明しますね。

MT4のチャートはBidレート

MT4のチャートはBidレートのチャートです。つまりローソク足が表しているのは、Bid(売値)の推移です。

補足:一部例外あり

ほとんどのFX業者ではMT4のチャートはBidレートを示しています。しかしごく一部のFX業者では、BidでもAskでもない独自のレートをチャートに示している場合があります。チャートがBidレートを示しているかどうかは、ワンクリック取引のパネルのBidレートと、チャートの現在レートが一致しているかどうかで判断できます。

その一方でショートポジションの決済は「買い」です。ですので本来ならば、売りポジションの決済レートはAsk(買値)のチャートを見て決めるのが適切です。

下の図を見てください。

AskレートのチャートとBidレートのチャート

↑この図は、先ほど見ていただいたチャートに、Askレートのチャートを赤色のローソク足で重ねて表示したものです(赤色ローソク足がAskのレート、灰色ローソク足がもともとのBidのレート)。

この図のように、AskのチャートはBidのチャートをスプレッド(この図では2.0)分だけ上に移動したようなチャートになります。

そして売りポジションの決済価格はAskのレートを指定しているということに注意してください。

図を見ていただくとわかるように、直近高値よりも少し上に置いたつもりだった損切ラインは、Askのチャートで見ると頂点の上に置けていません。これでは相場が高値にトライしたときに当然損切りかかってしまいます。

また、直近安値より少し上に置いたつもりの利確ラインの方はどうかというと、Askのチャートで見ると安値よりも下に位置しています。これでは安値をブレイクしなければ利確ラインには届きません。図では、ミリどころか全然利確ラインに届いていないことが分かると思います。

このように、MT4のチャートはBidレートのチャートであるため、ショートポジションの決済ラインは、Askのレートを想像しながら置く必要があります

ロングポジションの場合は?

ロングポジションの決済は「売り」です。つまりBidレートを見ればいよいので、MT4で普通に表示されているチャートを見て決済ラインを決めればOKです。

決済レートの置き方

ショートポジションの決済ラインを置くときには、スプレッド分だけ決済ラインを上にずらすようにします

ショートポジションの決済ラインの置き方

↑こんな感じのイメージです。(これで伝わるかな?)

ロングポジションの場合は?

ロングポジションの決済ラインを置くときは、上図のようなややこしいことを意識しなくてもOKです。

まとめ

この記事では、MT4でショートポジションの決済ラインを置くときの注意事項を説明しました。

1分足などで超短期のトレードをする場合や、スプレッドの広い通貨ペアをトレードする場合には特にご注意を。

分かっている人には当たり前だと突っ込まれてしまいそうですが、MT4に慣れていないうちはこれで引っかかることもあるのです(経験済み)。

それでは、良いFXトレードを!

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