ダブルトップのトレーダー心理

「ダブルトップができるときのトレーダーの心理を知りたい」そんな相場の本質に興味を持ち始めた人へ向けた記事です。

実際のチャートをもとに、ダブルトップが形成されるときのトレーダーの心理を順を追って説明していきます

他のトレーダーがいったい何を考えているのかを理解すると、自信を持ってエントリーや決済ができるようになります。

トレーダーの心理に注目しよう

ダブルトップを得意パターンにするには、トレーダーの心理に注目することがポイントです。

実際のチャートに出現するダブルトップは、本に載っているようなきれいなダブルトップばかりではありませんよね。

いろいろなダブルトップの形

↑むしろ実際のチャートでは、少し変形したダブルトップの方が多いくらいです。キレイなダブルトップをイメージしていたらなかなか勝てません。

ではどうすれば良いのかというとトレーダーの心理に注目することです。なぜならトレーダーの心理に注目すると、価格の折り返す地点や折り返し後の価格の動きがある程度推測できるからです。

特にダブルトップは多くのトレーダーが注目しているため、レンジなどに比べてトレーダーの心理が現れやすいポイントです。

ダブルトップへにはトレーダーの注目が集まる

逆に言うと、ダブルトップはトレーダーの心理が読みやすいポイントといえますね。従ってトレードしやすいポイントだと考えられます。

そういうわけで冒頭の「ダブルトップを得意パターンにするにはトレーダーの心理に注目するのがポイント」というわけです。

ではダブルトップのトレーダー心理を実際のチャートで見ていきましょう。

ダブルトップの心理

ダブルトップのトレーダー心理を具体的に見ていきます。2018年12月14日のドル円で発生したダブルトップを題材にします。(下図)

2018年12月14日のダブルトップ1時間足

↑1時間足です。数日かけてダブルトップが形成されたことが分かります。形はわりと典型的です。

この時の4時間足は下図の状態です(下図)

2018年12月14日のダブルトップ(4時間足)

↑4時間足レベルで見たレジスタンスラインに当たってダブルトップが発生したという場面ですね。

このダブルトップを下図の①~⑤の箇所に分けてトレーダーの心理を見ていきます。

ダブルトップ拡大図

では①から順に行きましょう

心理の移り変わり

①から⑤の各ポイントでのトレーダー心理を見ていきます。

①最初の分岐点

最初の分岐点です(下図)。価格が前の山の高値と同じあたりまで価格が上がってきた①の箇所が最初の分岐点となります。

ダブルトップの分岐点1

ここが全てのダブルトップの始まりです。

買い目線のトレーダーは、ここまでダウが上昇トレンドで来ていることを根拠に、この高値も超えてくることを期待しています。

反対に売り目線のトレーダーは、ここが前回高値と同水準であることと、4時間足のレジスタンスラインに相当すること根拠に反落することを期待しています。

この分岐点では前回高値を超えていく未来と反落する未来がありましたが、結果は売り方が勝ちました。このタイミングを見計らっていたトレーダーも参入したためか価格は強く反落しました。強い反発を受けて、短期の買いトレーダーはたまらず撤退です。

②二つ目の分岐点

二つ目の分岐点です(下図)。価格が頂点からネックラインまで下げてきた②のポイントです。

ダブルトップの分岐点2

買い方はネックラインさえ割らなければ、まだダウトレンドは文句なしに上昇トレンのまま。それを根拠にネックラインでの反発を期待します。

一方で売り方は、下落の強さから4時間足のレジスタンスが確かであることを感じ取り、ダブルトップを狙い始めています

通常はこの分岐点で買い方が踏ん張るのですが、今回のケースでは売り方が完全に押せ押せムードで、買い方はほぼ無抵抗のままネックラインを割りました。

③三つ目の分岐点

三つ目の分岐点です(下図)。 ネックラインを割って最後に付けた押し安値のライン③まできた所が3つ目の分岐点となります。

ダブルトップの分岐点3

買い方は、ネックを割ってダウトレンドが少しグレーな状態ですが、長いスパンの波で見れば、ここが押し目ポイントと言えなくもありません。ここを本命と考えていた買い方も多いはずです。ここで反転して上昇するのを期待します。

一方で売り方は、あわよくばここも割れて欲しいと考えています。しかし頂点からここまで50pips以上一方的に下げてきていて、正直ここまで割るのは厳しいことも予想しています。いつでも逃げる準備をしながら分岐点に臨みます。

この分岐点での決着は、下ひげのピンバーを察知した売り方がいったんすばやく利確し、買い方は上昇回帰を目指す押し目となりました。

④四つ目の分岐点

四つ目の分岐点です(下図)。価格が再びネックラインあたりまで上昇して来た④の箇所が、四つ目の分岐点となります。

ダブルトップの分岐点4

買い方は押し目からの再上昇を根拠に再びダブルトップの頂点を超えを狙いますが、ネックラインを一度割っているので少し分が悪くなってきていること感じています。

一方で売り方は、ダブルトップを確信し始めています。ネックラインはすでに一度下抜けているのである程度価格が上がれば戻り売りを狙います。狙うポイントはネックラインがまず候補の一つです。

この分岐点では、ネックラインを少し超えたあたりで下落に転じました(※)。負けた買い方はもはや逃げ場探しの心境、売り方は安値再トライへ向けて意気揚々です。

ここの分岐点は、ネックラインが第一候補ではあるものの状況によってブレやすいポイントです。今回の場合は、左の方の山の頂点(★印)の高さとなりました。ここは見方によっては三尊のような形に見えるため、売り方が狙いやすいポイントです。

②五つ目の分岐点(最後)

最後五つ目の分岐点です(下図)。再び押し安値のラインまで価格が下げてきた⑤の箇所が最後の分岐点となります。

ダブルトップの分岐点5

買い方は、ここでダブルボトムのような形になればまだ上昇の可能性があります。ここが最後の頼みの綱で、半分祈るような気持ちです。

一方で売り方は、これまでの価格の流れからダブルトップの完成を半ば確信しています。このままこのラインを割ってしまうことを期待しています。

ここでの結果は、★の箇所で少しだけ買い方が抵抗しましたが、大した力もないままラインを下に割りました。これでダブルトップが文句なく完成し、ダウも明確に下落トレンドに転換しました。様子見していたトーダーも売りに加わって価格は一気に下落。買い方は完全逃亡となりました。

以上がダブルトップでのトレーダー心理とその推移です。

トレーダー心理を考えるコツ

トレーダーの心理を考えるコツは次の3つです。

  1. 買い方と売り方に分けて考える
  2. 双方がよりどころとしている根拠は何か考える
  3. それらがぶつかる場所がどこかを考える

一つ目は、買い方・売り方それぞれの立場になったつもりで考えます。同時に考えるとごちゃごちゃになりますので、それぞれ分けて考えた方が良いです。

二つ目は、買い方・売り方はそれぞれ何を根拠としているのだろうか?を考えます。トレンドラインやサポートラインなど、根拠となっていそうなものをチャートから探します。

三つめは、買い方・売り方の根拠がぶつかる場所がどこかを考えます。根拠がぶつかる場所とは、それを超えると買い方・売り方のどちらかの根拠が破綻するところです。

買い方・売り方のどちらかの根拠が破綻するとその場所での勝敗が決まり、次に根拠がぶつかる場所ま価格が動いていきます。これらを繰り返してトレーダの心理の動きを考えます。

まとめ

この記事ではダブルトップのトレーダー心理を重要な分岐点ごとに説明しました。

ダブルトップによらず、基本的に相場は売り方・買い方の根拠がぶつかり、どちらかの根拠が破綻するというサイクルを繰り返しています。ということは、トレーダーの心理を考えることは普遍的なトレード手法だといえるかもしれませんね。

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