MT4 ロスカットまであといくらかを計算するインジケーター(Mi_LosscutMeter)
強制ロスカットまでの余力金額を自動計算して表示するインジケーター(Mi_LosscutMeter)を作りました。
余力ギリギリでトレードしている方どうぞ。
2022年6月16日バージョンアップ(v04)
バージョンアップしました。表示金額の3桁ごとにカンマを追加。
強制ロスカットまであといくら?
「余力がヤバイんだけど、強制ロスカットまであといくら耐えられるんだろう?」そう思ったことがある人は結構いるのではないでしょうか。
MT4では、証拠金維持率が少なくなってくるとターミナルの残高欄が赤色のオビになり、強制ロスカットに近づいていることを警告します。
↑残高欄が赤オビで表示された様子。
こうなると「あ~やばいなー。」となるのですが、具体的にあといくらで強制ロスカットになるかは自分で計算しないとわかりません。ちょっと不便ですよね。
ということで、強制ロスカットまでの余力金額を自動計算して表示するインジケーターを作りました。
強制ロスカットまでの余力金額を表示
このインジケータは、あといくら含み損が増えると強制ロスカットになるかを自動計算して表示します。(下図)
↑インジを使用した状態。チャート右下に強制ロスカットまでの余力金額が表示されます。この図では強制ロスカットまであと156,161円です。含み損が大きくなるとこの表示金額が小さくなり、ゼロになると強制ロスカットとなります。
金額で表示されると、強制ロスカットまであとどれくらいかイメージしやすいのではないでしょうか。
表示される金額ついて
上図で表示されている「LCまで156161円」とは、現時点からさらに含み損が156,161円増えると強制ロスカットになるということを意味しています。上図の時点ですでに703円の含み損が生じていますので、強制ロスカットとなる瞬間の含み損の総額は703+156,161=156,864円となります。含み損総額が156,864円となった時の、証拠金維持率を試算すると50%となり、FX業者(この図ではFXTF)が定める強制ロスカット基準値となります。
使用上の注意点
本インジケーターの金額計算は、MT4がFX業者のサーバーから受信した「強制ロスカットとなる証拠金維持率(%)」(以下、基準値)を使用します。
この基準値が時間帯によって切り替わるFX業者もありますので注意してください。「まだ余力がある」と放置していたら、基準の厳しい時間帯に切り替わって強制ロスカットされる場合もあります。
また、重要な指標前などには、この基準値が臨時で変更されたり、ロットあたりの必要証拠金が引き上げられたりすることもあります。そのような場合にも、基準が厳しくなることで強制ロスカットされる場合があることにご注意ください。
強制ロスカットの詳しい基準については、各FX業者の公式サイトにてお調べください。
設定パラメータ
インジケーターの設定項目は下図の通り。特に難しいパラメーターはありません。色や表示位置などをお使いのチャートに合わせて調整してください。
ダウンロード
このインジケーターは下記からダウンロードできます。
- Mi_LosscutMeterロスカットまでの余力金額を表示するインジケーター
インジケータのインストール方法が分からない人は「MT4にインジケーターを入れる方法(初心者向け)」を参照してください。
バージョンアップ履歴
更新日 | Ver. | 概要 |
---|---|---|
2022年6月16日 | v04 | 表示金額の3桁ごとにカンマを追加 |
2021年7月7日 | v03 | 処理の改善・最適化。 |
2021年1月1日 | v02 | 処理の軽量化。コードの整理。 |
2020年1月4日 | v01 | リリース |
まとめ
強制ロスカットまでの余力金額を表示するインジケーターを紹介しました。
このインジは、以前の記事「XMしてみた。第7週結果:ロスカット(最終回)」で、泥沼ナンピンをしたときに、強制ロスカットまであとどれだけ耐えられるのか分からなくなってしまった時に思いついたものです。単純な計算をするだけのシンプルなインジですが、必要な人がいたらどうぞ。
ポジションを多く保有している方や、ナンピンしている方、ハイレバチャレンジする方など、強制ロスカットのリスクが生じやすいトレード時に使えるのではないかと思います。
それでは、良いFXトレードを!
はじめまして、こんにちは
あと何PIPS 下がったら強制ロスカットか
わかるとうれしいです。
saiさんへ
コメントありがとうざいます。
このインジでは始めはpipsも表示しようと考えたのですが、複数の通貨ペアのポジションを持った場合は、あと何pipsでロスカットという計算ができないことに気付き、金額のみの表示としています。
お役に立てずごめんなさい。
単一通貨でもよいです
お願いします;;
購入いたしますので
saiさんへ
ごめんなさい。汎用的なインジ作成をモットーとしていますので、限られた状況でのみ機能するロジックを入れることはいたしません。ご期待に沿えなくて心苦しいのですがどうぞご理解ください。
もしどうしても必要で有償も視野に入れていらっしゃるのであれば、少しお金がかかりますが、インジケーターの作成代行業者などに依頼するという方法もあります。
バージョンアップ希望
証拠金維持率%で表示追加もお願いします。
村やんさんへ
コメントありがとうございます。今後の開発の参考にさせていただきます。
証拠金維持率が何%になったらアラートで
知らせる機能があれば嬉しいです。
EAを稼働させていて気になるので、需要はあると思います。宜しくお願いします。
KENBOさんへ
ご意見ありがとうございます。
今後の機能改良の参考にさせていただきますね。
証拠金維持率をワンクリックトレードのボタンの下(がデフォルト表示、又は画面四隅を選択可能)に表示できるように出来ませんでしょうか?
どこにも証拠金維持率を表示できるインジケーターが見つからないので、よろしくお願いします。
なおさんへ
証拠金維持率はMT4下部のターミナル内に表示されますが、チャートの中で見たいということでしょうか?
やや需要が少なさそうなため現状は作る予定はありませんがどうしてもということであればお問合せよりご連絡ください。
とてもいいインジケーターですね!便利だと思います。
自分もその計算ロジックを勉強してみたいと思っているところですが、もし可能であれば今回のインジケーターの計算ロジックを教えていただけませんか?
宜しくお願いします。
ペンハリガンさんへ
コメントありがとうございます。
インジの内容は一律非公開としております。ごめんなさい。
計算方法は一般的なものですので証拠金や維持率などの定義を理解すれば特殊なことをしなくても式を立てられますよ。
証拠金維持率を画面の任意の場所に表示させるインジケーターは出来ませんでしょうか。
そらまめさんへ
コメントありがとうございます。私個人としては使うことは無いので作成予定はありませんが、証拠金維持率を表示させるだけなら簡単に作れると思いますよ。
任意の証拠金に達したら強制的にエントリー出来ないように出来ませんか?
任意に設定した証拠金以下になったら、警告音が鳴るとかエントリー出来ないようにする。ってして欲しいです。
Daidaiiroさんへ
コメントありがとうございます。
残念ながら、MT4の仕様上、プログラムでエントリーの可否を制御することはできないのです。制御出来たらいろいろ応用ができるんですけどね。警告音などは実現可能だと思いますが、このインジはこのままシンプルなままにしておきたいと考えておりますのでご希望には沿えないと思います。すいません。
便利なツールの作成、ありがとうございました。為替の急変時にドキドキしながらどこまで耐えられるか何度か計算した事がありますが焦っているときはなかなか計算できません。これがあれば安心ですね。ところでいろんな要望が出ていてうんざりかと思いますが、私の小さなお願いは3桁毎にカンマ「,」を入れて欲しいという事です。そんなに沢山の資金を投入しているわけではありませんが、いつも見慣れたカンマ「,」があるとちょっと便利で見やすいかなと思いました。もう改変するタイミングはないかもしれませんが、気が向いたらお願いします。
たっくんさんへ
コメントありがとうございます。ただいまバージョンアップ(v04)を行い、表示金額の3桁ごとにカンマを追加しました。機会があればバージョンv04をお使いください。
お気遣いのある丁寧なコメントのおかげでモチベーションアップ&即採用させていただきました。ありがとうございました。
私のささやかなお願いをすぐに反映していただきありがとうございました。さっそくバージョンv04へ入れ換えさせて頂こうと思います。なお、昨日v03をインストールしたばかりでしたが、昨晩から今朝にかけての乱高下ではさっそく役立ちました。それでは、これからも便利なツール開発にご活躍下さいませ。
たっくんさんへ
ご返信ありがとうございます。
最近は長期的なレンジを抜ける通貨ペアもちらほらあって値動きが荒いですね。リスクの見積もりやリスクヘッジなどに多少なりともお役立ていただければ作った甲斐があります。ありがとうございます。
FX各社によってロスカット基準が違うのですが、こちらを入れると自動で各社の基準が適応されるのでしょうか?
ゲムフォレックスは20%ですが、ゲムのMT4に入れ込むと20%までの金額が表示されるのでしょうか?
みみさんへ
コメントありがとうございます。
FX会社の各社の基準が自動で適用されて金額が計算されます。維持率の計算は簡単なので心配な場合は一度手計算してしてみるのもいいと思います。